
現地時間10月16日、リアム・ペインの命日を迎えました。
10月16日のMadison Square Garden公演で、ハリー・スタイルズは”2年前の今日、僕は大切な友人の一人を失いました”という言葉と共に未発表曲「What is Enough」を初披露。
そして、同日ナイル・ホーランはリアムについて書いた曲「End of an Era」をアムステルダム公演で披露した。日本では10月15日にルイ・トムリンソンの東京公演が終わったばかり。その翌日、多くのファンがリアムへの大きな喪失感をそれぞれの胸に抱えて過ごしていたのではないでしょうか。時が経っても、ワン・ダイレクションやリアムと共に築いた大切な絆は、私たちの心に残り続けます。
期間限定となりますが、2018年の来日公演におけるリアムのインタビューから、日本のファンについて言及している部分を抜粋して掲載いたします。
リアム・ペインはソロで’2018年3月に来日。24日と25日の2日間、幕張と神戸で行われたポップスプリングに出演した。この時点ではファースト・ソロ・アルバムを発表していなかった彼だが、すでに「ストリップ・ザット・ダウン feat. クエイヴォ」、「ベッドルーム・フロア」、リタ・オラとの「フォー・ユー」といったソロ・シングルをリリースしていたため、ステージではそれらや、「シェイプ・オブ・ユー」(エド・シーラン)のカバー、1Dの曲を交えたセットを披露した。リアムのソロ来日はこの1回だけだが、彼はポップスプリング前日にソロ曲「ゲット・ロウ」でコラボしたゼッドの来日公演にサプライズ登場し、28日にはSWAG HOMMES誌主催の200人限定ライヴも行っている。そんな中でリアムは、彼と出会えて感涙するファンを多く見かけたらしく、“申し訳ない気持ちになる”と複雑な心境を明かしていた。しかし、そうやってエモーショナルになった経験は記憶に残るため“いいことだと思う”と当時の来日取材で話していた。(INROCK2023年5月号より)
“日本のファンって感情豊か!泣いてる子をいっぱい見たよ!!
(2018年3月、日本で行われたインタビューより)
INTERVIEW:YUKO KATO
――再び日本へようこそ!
リアム・ペイン:(日本語で)アリガトウゴザイマス!
――ワン・ダイレクション(以下1D)時代に二度インタビューさせてもらったんだけど、当時はかなり緊張感が漂ってる状態だったのよね。でも、今日のあなたはとてもリラックスしていて、ハッピーに見えるわ。
リアム:ありがとう!ああ、とてもハッピーだよ。
――一体何が起こったのかしら?この違いはどこから来てるんだと思う?
リアム:とにかく今やってる活動を心から楽しんでるんだよ。それに、1Dの頃は、スケジュールが物凄くキツくて、ずっと仕事続きだったんだよね。だから、常にみんなクタクタだったんだ。そのせいもあるんじゃないかな。緊張感が漂ってたっていうより、単純にみんな疲れ切ってたんだと思う。1日中ずっと取材が続くと、話すことにも疲れちゃうしね。でも、君も言ったように、今はとてもリラックスした雰囲気の中でやってるし、心から楽しんでるよ。自分の音楽をリリースできるのって凄く嬉しいことだし、いろんな楽しいことが起こってるんだよね。メンバー全員が同じような気持ちなんじゃないかな。それに、バンド活動の方は今休止中だから、それに関する大きなプレッシャーはもうないし、純粋に楽しんで活動することができてるんだよね。今はたとえプレッシャーがあったとしてもそれはいい意味でのプレッシャーだしさ。自分がやりたいことだったら辛くてもやれるからね。“大勢の人たちを楽しませないといけない”っていうようなプレッシャーだと辛いけど、自分がやりたくてやってることならそんな気持ちになることはないっていう。他のメンバーがいるわけじゃないから、変に責任を感じなくていいし、全て自分がやりたい通りにやることができるんだよね。やりたくないことはやらなくてもいいしさ。
――4月にリリース予定だったあなたのファースト・ソロ・アルバムが延期になったけど、どうして?その理由について教えてくれる?
リアム:思わぬサプライズがいくつかあってね。次のシングルに決まってる「ファミリア」を含め、新しい曲がいくつか突然僕の前に現れたんだよ。だから、それもやりたくて。それに、長くてダラダラした内容のアルバムは作りたくないし、まとまりのあるちょうどいい長さのものにしたいから、そのために時間をかけて慎重に作ってる部分もあってね。どんなものであれ、いいものを作るためには、そのぶん時間をかけないといけないんだよ。そんなわけで、予定よりも遅れてるんだけど、逆にまだリリースしてなくて良かったと思ってるんだよね。そのお陰で、今回のポップスプリングでは、いろんな曲をカバーすることができたわけだからさ。もし予定通りにアルバムをリリースしていたら、当然アルバムからの曲をやってたわけで、カバーをやるチャンスはなかっただろうからね。とにかく、何事も理由があって起こるものだと信じてるし、アルバムのリリースが遅れてるお陰で日本で1Dの曲とかを披露することができたと思うんだ。ファンも大喜びしてくれたし、僕自身も凄く楽しかったよ。
――私もあなたのパフォーマンスは観たけど、とても楽しかったわ。
リアム:ありがとう!それを聞いて安心したよ。これまでこういうフェスティヴァルでパフォーマンスしたことってなかったから、どんなショーにしたらいいか悩んだんだけど、やっぱりオーディエンスはヒット曲を聴きたいものだと思うからさ、そういうセットリストにしたよ。チャーリー・プースの「アテンション」とかエド・シーランの「シェイプ・オブ・ユー」とかP!NKの曲とか1Dの曲とか色々集めてね。もちろん僕のソロ・ナンバーもさ。それがみんなの聴きたいものだろうからね。
――ポップスプリングの前にもソロのショーは沢山やってきたの?
リアム:いや、ソロとしては、これが初めてのショーだったよ。
――えっ、そうなの!?
リアム:ああ。
――信じられない。とても完成された素晴らしいショーだったもの。
リアム:ありがとう!1Dで山ほどのショーはやったけど、ソロとなると全然違うんだよね。結構大きなステージだったし、そこにひとりで立ってやるのってなかなか大きなことでさ。
――あと、あなたが踊れるっていうことも判明したわ(笑)!
リアム:ハハッ!ちょっとは踊れるよ。こうやって手をあげたり(笑)。いや、ダンスは大好きだよ。ただ、踊りながら歌うのってかなり難しくてね。歌を歌ってる時は、例えばサビを歌いながら、次のヴァースのことを考えたりしてるんだけど、ダンスがつくと、それと同時に自分の動きや次の立ち位置についても考えないといけなくてね、いろんなことが同時に頭の中を駆け巡るわけなんだよ。前まではそんなこと考えなくて良かったから、全くの新しい経験なんだ。1Dの頃は、ステージ上での自分の立ち位置と歌詞さえ覚えてればそれで良かったからさ。だから、踊りながら歌うっていうのはとても大変なことなんだけど、個人的には凄く楽しんでるよ。自分のパフォーマンスにより入り込むことができるし、それによってさらにいいものが見せられると思うからね。とにかくダンスは大好きなんだ。
――1Dとして前回来日した時は、どこにも行けなかったじゃない?ボディーガードをつけて、お店何軒かと原宿に少し行ったくらいで。
リアム:ああ、そうだったね。
――でも、今回はもっと自由なんでしょうね?
リアム:ああ、前よりはもっと大きな自由を感じてるよ。僕が来日してることがニュースになった翌日から結構騒がれ始めたんだけど、まあ、仕方ないよね。ニュースに出てる時点でそれは覚悟しないといけないことだし。とにかく、今の内にやれることはやって、見られるものは見ておかないとって思っててね。と言っても、日本のファンってみんな礼儀正しくて楽しいし、これまで失礼だったファンには会ったことがないんだけどさ。駅ではかなりクレイジーな状況だったけど…
――あら、本当?
リアム:ああ、かなり凄かったよ。1D時代を思い出しちゃったね!でも、凄く楽しかったよ。僕にとってはいい時間だった。今言ったように日本のファンは礼儀正しいからね。元々とても礼儀正しい文化だしさ。だから、毎回楽しんでるよ。みんな本当にいい人たちばかりだからね。
――何度も言うけど、ポップスプリングでのパフォーマンスは本当に素晴らしかったわ~。
リアム:ハハッ!パフォーマンス時間が45分しかなかったから、その中でできることをやったんだけど、ツアーでのパフォーマンス時間はその倍の90分くらいになるからね、さらにいいショーが見せられると思う。僕自身はもう準備万端だし、待ちきれないよ!2018年3月28日 東京にて収録(INROCK本誌2018年7月号より)
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