「スター・トレック」シリーズのピカード艦長役や、映画「X-MEN」シリーズのプロフェッサーX役で知られる英国俳優、パトリック・スチュワートが86歳で亡くなった。SNSに発表されている声明によると、パトリックは10月28日夜、ロサンゼルスの自宅で息を引き取ったそうで、アルツハイマー病およびレビー小体型認知症を患っていたという。“彼の朗々とした声と類まれな才能は、あらゆるジャンルにおける忘れがたい演技の代名詞として永遠に語り継がれるでしょう。彼は人間のあり方を、その詩的な複雑さの全てとともに探求し、マーベル・シネマティック・ユニバースの遥かかなただけでなく、SF界で最も象徴的な宇宙船エンタープライズ号の最後のフロンティアにも希望をもたらしました”、“彼の職業上の功績に匹敵するほど、彼は人権、家庭内暴力の被害者、世界中の難民、退役軍人のメンタルヘルス支援、そして動物福祉、とりわけ彼が大切にしていた里親として引き取ったピットブルたちのために、謙虚に慈善活動や社会運動に取り組んできました。彼はナイトの称号を持ち、大学総長を務め、モータースポーツ愛好家であり、生涯にわたりハダースフィールド・タウン・フットボールのファンでもありました。芸術においても人生においても、あらゆる役割に尊厳と思いやり、そして人間味をもたらした彼の姿は、いつまでも人々の記憶に残り続けるでしょう”と声明には綴られていた。
最後まで現役を貫いていたパトリックは、今年の5月にネットフリックスの新作ド「バーバリック(原題)」に声優として出演することも発表していた。また7月に行われたTVインサイダーとのインタビューでは、年を重ねるごとに演じられる役が少なくなってくるとしながらも、“おもしろい役のオファーは受け続けているし、新しい役に挑戦することが好きなんだ”と語り、“引退することなど想像できないね”と話していた。そんな彼の遺作は、日本でも12月18日に公開される「アベンジャーズ/ドゥームズデイ」となる。
なお、パトリックのインスタグラムには、“供花の代わりとして、ジョンズ・ホプキンス大学アルツハイマー病研究センター基金または米国アルツハイマー病財団介護者支援基金へのご寄付をお願いいたします”と記されている。
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【世界中で愛される俳優だったパトリックに寄せられた追悼文のいくつかをご紹介】
イアン・マッケラン
「X-MEN」シリーズでパトリックのライバル、マグニートーを演じたイアンは、過去にはパトリックの結婚式を執り行ったこともある仲で、SNSに“何よりもまず、パトリックはヨークシャーで生まれ育ったという点が彼の特徴でした。ヨークシャーの人々は、半分の真実や重要な問題から目を逸らすようなことは決してしません。彼は感情を隠さず率直に表現するタイプで、そのお陰で彼は頼りになり、尊敬すべき人物であり、私にとっては愛すべき人でした”と書き始め、若き日の出会いや舞台で活躍していたパトリックが「スター・トレック」に出演することに疑問を呈したこともあると明かしながら、“まあ、彼はそのリスクを冒したわけですが、彼に感謝すべきは、熱心な「スター・トレック」ファンだけでなく、映画や演劇の観客たちにとっても、彼が国際的な名声を活かして一連のヒット作に出演し、観客を魅了してくれたことです”と綴っていた。
ヒュー・ジャックマン
「X-MEN」シリーズで共演したヒューは、“本日、舞台と映画界の偉大な巨星のひとりがこの世を去りました。私にとって、彼はかけがえのない友人であり、素晴らしい人物でした。彼からは本当に多くのことを学びました。あなたがいなくて寂しいです。この先ずっと、あなたを想い続けます”とSNSで追悼した。
ウィリアム・シャトナー
「スター・トレック」シリーズのカーク船長役であるウィリアムは、“サー・パトリック・スチュワートは、友人であり、同僚であり、そして素晴らしい俳優でした。舞台からエンタープライズのブリッジに至るまで、彼はあらゆる活動において、知性、気品、そして深い人間性を発揮しました。ピカード艦長は私たちの一番良いの部分を体現しており、彼を演じた俳優もまた同様でした。私は彼とその作品に対して、深い愛情と敬意を抱いていました”とSNSで追悼文を発表した。
ジョージ・タケイ
「スター・トレック」シリーズのヒカル・スールー役を演じてきたジョージは、“世界中のファンが、真にかけがえのない伝説の死を悼んでいます。パトリック・スチュワートは、ジャン=リュック・ピカード艦長として、宇宙船エンタープライズ号を‘かつて誰も行ったことのない場所’へと導き、全人類のより明るい未来を切望して前を見据える、次世代の星を愛する人々全てに希望を与えました”とインスタグラムに投稿した。
ケヴィン・ファイギ
MCUをプロデューサーとして支えるケヴィンは、初めてパトリックと出会った時のことは決して忘れないと言いながら“長年にわたり、彼を唯一無二のピカード艦長として知っていた私は、ただただ感嘆の念を抱きました。そして、彼は私がスクリーンで見てきた通りの人物であるだけでなく、それ以上の存在であることが分かりました。聡明で、魅力的で、温かく、寛大で、静かな強さと重厚さを兼ね備えていたのです。カメラの前の姿とはまた異なり、彼はさらに際立った存在で、素晴らしく鋭いユーモアのセンスの持ち主でした。彼と知り合い、共に仕事できたことは、本当に光栄なことでした。彼の遺した功績は、数十年にわたる並外れた業績だけでなく、彼が指導した数え切れないほど多くの人々の中にも生き続けています。彼の死は深く惜しまれることでしょう”とヴァラエティ誌に追悼文を寄せた。
